裏側矯正

当院の裏側矯正

誰にもわからず、歯並びがきれいに！

裏側矯正に向かない歯並び

⑴ 外科手術を併用する矯正治療
保険適応は、表側矯正のみになります。裏側矯正を希望され、外科手術を併用する患者様は自費治療になってしまいます。さらに、手術費も保険適応外になりますので、合わせますと、200万円を超えてしまいます。

手術時には、裏側矯正を一時期的に外す可能性もあります。理由は、手術後に顎間固定をするかもしれないので、裏側にブラケットが付いていると危険だからです。

(2) 著しい過蓋咬合
上顎の裏側のブラケットに下顎の前歯がぶつかり、奥歯が噛み合わなくなるので、歯の動きによりますが、1～3ヵ月間、食事がしにくいです。

(3) 著しく舌側に歯がある矯正治療
ブラケットが舌にかなりあたる為、口内炎ができやすくいです。また、滑舌が悪くなります。

(4) 著しい上顎前突
上顎の針金が下顎の歯とあたり、針金が破断する事があります。

(5) 著しい下顎前突
顎間ゴムの使用が不可欠であるので、輪ゴムをかけるのが難しいです。

(6) 開咬
顎間ゴムの使用が不可欠であるので、輪ゴムをかけるのが難しいです。

ただ、このようなトラブルをご理解して頂ければ、裏側矯正も可能な事はありますので、ご相談して頂ければと思います。

裏側矯正の治療期間について

表側矯正と変わりません。患者様の歯並びにより期間は変わります。

通院の間隔は、ブラケットが付いている間の場合1ヶ月に一度の通院です。

表側矯正と比べて治療費が高い理由について

インダイレクトボンディング法とは？

インダイレクトボンディング法とは、模型上で装置の位置決めを行うためにセットアップモデルを作製します。それを元に、ブラケットの位置決めをします。高い精度の位置決めが可能です。

ブラケットの位置が決まったら、コアでそのブラケットを覆います。固まったら、模型から取り外します。 この作業を全ての歯で行います。患者様の歯には、このコアを使用してブラケットを装着します。位置決めの精度が高いと、歯が早く綺麗に並びますので、全体の治療期間の短縮と治療結果の向上につながります。

インダイレクトボンディング法を理由する場合、型取りがとても重要です。模型の精度により、オーダーメイドの裏側用ブラケットの精度が決まります。従来までは、シリコン印象が1番精度が良かったのですが、現在では、光学印象が優れていますので、当院でも光学印象(アイテロ)により印象をしています。

裏側矯正治療の流れ

① 検査 顔面・口腔内写真 印象(光学印象)  パノラマレントゲン 頭部エックス線規格写真(セファロ) 左手写真 唾液検査 口腔内診査(虫歯など)	② 分析診断   検査で採らさせて頂いた資料を元に、医院内で行います。 当院には、二人の矯正医がいますので、一人の患者様の治療方針を二人で決定する事により、より良い治療ができると考えています。検査をされたレントゲン等を分析します。
③ 診断結果説明 分析結果から、治療方針(抜歯・非抜歯)、治療期間、治療費をご説明します。 治療の説明を受けて、ここで治療を中止されても、構いません。治療をご希望の方で、抜歯が必要な患者様は、ご予約をして頂きます。基本的には、一本ずつで、当院で抜歯はできます。	④ 治療開始 : 1ヶ月後 患者様の裏側用のブラケットを技工士さん(アソインターナショナル)に作製を依頼するので、1ヶ月後になります。オーダーメイドのブラケットです。 ブラケットを裏側に装着します。1時間かかります。上下に一度につけません。どちらか片側だけです。 装着後、歯磨きの仕方等、ご説明します。もう片側は、1～6ヶ月後に装着します。1ヶ月に一度、来院してワイヤーを調整します。

裏側矯正の症例

裏側矯正の症例(そう生・開咬・上顎前突) ①

治療前	治療後
	治療後

主訴	がたがたの前歯が気になる、物が噛みきりづらい
年齢	21歳
期間	2年
治療費	1,200,000円

21歳の女性で、前歯が出ていて、がたがたで、物が噛みきりづらい事を気にされ、来院されました。表側にはブラケット装置を付けられたくないとの事で、治療費と治療中の痛みから、上顎を裏側矯正、下顎を表側矯正のハーフリンガル矯正を行いました。検査診断の結果、上下顎第1小臼歯抜歯後、上顎は、矯正用インプラントを左右口蓋側に埋入して、2年間で治療を終了しました。
このように前歯が噛み合っていない患者様は、物を噛み切る時に、上の歯と舌、あるいは上下の奥歯を使います。矯正治療終了後に、前歯が噛み合うと素麺や海苔が噛み切れて驚かれます。

また、上の歯が引っ込むと上唇も引っ込むので、相対的に鼻が高くなったように見えるので喜ばれました。

裏側矯正のよくある質問

Q. 話しづらい？ A. ブラケットを装着した直後から1ヵ月は話しづらいです。 患者様が感じているよりは周りの方は、話し方がおかしいとは思いません。ただ、 携帯電話で話すと聞き取りづらく聞き返される事があります。 特に下顎も裏側矯正をされる患者様は、舌が装置にあたり、話しづらいです。	Q. 痛い？ A. ブラケットを装着した翌日から5～7日は、痛みがあります。 特に食事は、物を咬噛む力がさらにかかるので、痛みは増します。矯正治療の痛みは、耐えられないほどではないです。徐々に必ず痛みは緩和されます。もし、痛みが耐えられないほどでしたら、世界中で裏側矯正をされる患者様はいなくなると思いませんか。 ただ、特に下顎の裏側矯正は、舌がブラケットにあたり、口内炎ができやすく、慣れるまで時間がかかります。
Q. 中学生ですが、裏側矯正は可能？ A. 年齢制限はありませんが、小学生、中学生にはあまり勧められません。 表側よりもトラブルが多いのは確かです。トラブルがあると急に来院して頂かなければならず、小中学生生では、ご両親様ご一緒に通院して頂く事を考慮致しますと、なかなか急に来院するのが難しいからです。 また、中学生の年齢では、永久歯に生え変わっていても、萌出量がまだ小さく、裏側用ブラケットを装着するのが難しい場合があります。高校生になられてからでしたら、問題なく裏側矯正が始められます。

抜歯部位の隙間が気になる患者様へ

表側矯正・裏側矯正のブラケットの治療では、仮歯を付けられますので、このような事にはなりません。

アライナーをされている時は、それほど目立ちませんが、インビザラインの治療中では、アライナーを外して頂くので、このような状態になってしまいます。これがインビザライン治療のデメリットです。