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東京都荒川区南千住4-7-1 BiVi南千住2階 南千住駅すぐの矯正歯科

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南千住小児歯科矯正歯科

矯正のリスク

矯正治療に生じるリスク

物事には、メリットばかりではなく、デメリットも伴うものだと考えています。矯正治療も同じです。

出来るだけ、メリットとデメリットをご説明させて頂き、私達がデメリットの方が大きいと判断した場合には、矯正治療をお断りさせて頂きます。デメリットよりメリットが大きく上回っている場合でも、デメリット(リスク)をご説明して、安心して治療を受ける事が可能になると考えています。

もし、残念ながら、以下に挙げるような事が生じた場合でも、できるだけ、その状態が進行しないように、努めます。矯正治療により起こりやすい順に記述しました。

1. 痛み

矯正装置を装着したり、調整することにより、歯や顎に力がかかります。この際、歯が浮いたような感覚の痛みや、食物をかんだ時に歯の周囲に痛みを感じます。

通常は3~4日で緩和します。痛い間は、痛くない歯でかむようにしたり、なるべく軟らかい物を食べるようにして下さい。また、頬の内側や舌に装置が接触して、口内炎や傷を生じて痛むことがありますが、通常10日~2週間ほどで緩和します。

矯正のリスク、痛み

2. 治療中の歯の動揺

歯は、歯根が歯槽骨の中にあり、歯と骨は歯根膜という繊維により結合しています。

その構造上、歯に力を加えると生理的動揺といって若干の揺れを生じます。矯正治療中はその動揺がより大きくなります。

矯正のリスク、治療中の歯の動揺

3. 後戻りの可能性

治療後は、保定装置を使用していただきます。特に治療後3カ月はしっかり使用されないと、後戻りが生じる可能性が高いです。

また、生まれもって(矯正をされていない)完璧な歯並びをしている方でも、加齢とともに、歯並びは少しずつ変化していきます。僕が矯正学を学んだ頃は、動かした期間、あるいは治療後2年間、保定装置を使用すれば、安定すると書いてある教科書は多かったです。しかし、実際にそのように患者様に使用して頂くと、保定装置を中止して、しばらくすると後戻りをしてしまう事が多く、再治療しました。

それからは、上顎は、可撤式リテーナー、下の前歯は、針金による固定と可撤式リテーナーの併用にしています。最近では、上顎の前歯も針金による固定を行う矯正医も増えていると実感しています。今の所、上顎の前歯は虫歯になりやすい事と下顎の前歯とぶつかり外れやすい事から、針金による固定は、基本的には行っていません。特に舌癖による開咬や空隙歯列は、後戻りしやすいです。

4. 三角空隙

歯が重なっている部分を改善すると、歯肉が退縮していて、三角空隙ができてしまうことが多いです。I.P.R.(ストリッピング、スライス)することで小さくして目立たなくすることが可能です。

矯正治療のリスク、三角空隙

5. 歯肉退縮

残念ながら、矯正治療により失った歯肉や歯槽骨が回復する事はありません。特に、矯正前に歯肉退縮している場合、矯正治療をすることで進行しやすいです。

矯正のリスク、歯肉退縮

6. 虫歯や歯肉炎

歯磨きが悪いまま、固定式の矯正装置をつけ続けると虫歯を作ってしまいます。

当院では、初診検査時に唾液検査を行い、虫歯のリスクを把握し、患者様にも注意して、歯磨き指導を行っています。それでも、改善が認められない場合は、虫歯が発生してしまいます。状況によって治療の中断をご提案する形もあります。また、成人の場合は歯周病悪化のリスクがあります。

矯正治療のリスク、虫歯や歯肉炎

7. ホワイトスポット

先行乳歯の虫歯や怪我や歯の形成時期の病気により、エナメル質の構造が一部きちんとできない事があります。エナメル質形成不全といいます。茶色くなったり、エナメル質が一部欠損することもあります。

審美的には気になりますが、大きな問題はありません。
ただ、矯正治療では、歯にブラケットを装着する時に、歯の表面を綺麗にする為に、エッチング材という酸性の液体を塗ります。これにより、ホワイトスポットがさらに白くなります。
ホワイトスポットが目立つ患者様は、インビザラインによる矯正治療をお勧めします。

矯正治療のリスク、ホワイトスポット

8. 歯根吸収

歯の移動は見えている歯冠だけではなく、見えていない歯根も動きます。歯の移動には、歯槽骨の吸収と形成が必要なのです。これを骨のリモデリングといいます。リモデリングが上手くいかないと、歯根が歯槽骨にぶつかり、歯根が溶ける事があります。

また、歯槽骨を溶かす細胞を破骨細胞といいますが、この破骨細胞が誤って、歯根を吸収してしまう事があります。一般的には強い力をかけると歯根吸収が起きやすいと言われていますが、弱い力で動かしても起きてしまうことがあります。その後の生活に 問題はありませんが、最初の検査時に歯根が短い患者様は、注意が必要です。途中のレントゲン撮影などで発覚した場合は治療方針を変更する場合もあります。

 

9. 歯髄壊死

著しく歯列が逸脱した歯や複数回治療した歯は、神経血管が弱くなっている傾向にあります。

歯を動かすこ とによって血管が切断され歯の変色を起こす事が希にあります。発現率としては1%もないのですが、成人 矯正治療の方に起こりえます。歯髄壊死が発覚した場合は将来的には根管治療が必要になります。

矯正治療のリスク、歯髄壊死

10.歯のヒビ(クラック)

エナメル質の表面は、顕微鏡で見ると、ストローを束ねたような蜂の巣状です。ここに、接着剤が流れこむ事で、強固な接着になります。

その反面、ブラケットを外す時に、歯の表面にヒビが入ってしまう事もあります。特に元から歯にヒビが入っている事が多いので、治療前に確認しておく事が重要です。当院では、イルミネーターという機器で、明るい光を当てて確認しています。また審美的には、セラミックブラケットが良いのですが、硬いので、ヒビが入りやすいです。当院では、患者様の要望がない限り、プラスチックのブラケットを使用しています。

矯正治療のリスク、歯のヒビ

11. 顎関節症の悪化

顎関節症は「口を開ける時に音がする」「口が開けられない」「痛みがある」などの症状があります。下顎の関節頭は、座布団のようなクッション、関節円板に守られています。口を開けると、顎の関節頭と関節円板は前方に一緒に動きます。顎関節症になると、その一緒の動きにずれが起こり、顎関節症になります。

初診検査時に、顎関節症で治療が必要だと判断した場合は、矯正治療に先行して、顎関節症の治療をして頂きます。また、矯正治療は年単位の治療ですので途中、顎関節症が発症する事があります。その場合、一時的な中断をして、顎関節症の治療を優先する場合もあります。

顎関節症の治療は難しく、東京医科歯科大学の顎関節症治療部を紹介させて頂きます。

矯正治療のリスク、顎関節症の悪化

12. レイトグロースによる下顔骨とオトガイの成長

上顎骨の成長は10歳までですが、下顔骨とオトガイの成長は、女性は16歳、男性は18歳ぐらいまで成長があります。これを、レイトグロースと言います。

レイトグロースにより、治療後に反対咬合や顔面の非対称の悪化がみられる事があります。下顎の成長により、一度改善した反対咬合が再度反対咬合になる事があります。再治療を行う必要があり、歯を抜歯したり、手術を併用しないといけない場合もあります。また、オトガイの形は改善ができず、ご希望される患者様は手術(オトガイ形成術)が必要になります。

レイトグロースは、必ず起きる成長ではありません。もし必ず起きるとしたら、中学生の矯正治療の終了時には、上顎前突でなければならなくなってしまいます。成長を見極める為に、手根骨のレントゲンにより、成長を把握する事は、とても重要です。

矯正治療のリスク、レイトグロースによる下顔骨とオトガイの成長

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